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【世界最速?現地レポート】Oracle AI World 2026 Day0〜Day1 ― パートナーサクセスサミットで見えた Fusion と AI のこれから

昨年に続き、今年も Oracle AI World の「世界最速?現地レポート」をお届けします!

みなさん、こんにちは!FREEDIA の金本です。

Oracle AI World 2026 が、いよいよラスベガスで始まりました。会期は現地時間の 10 月 25 日から 28 日まで。私もトレードマークの Oracle リュックを背負って現地に来ています。

この記事は、その現地レポートの第 1 弾です。出発日(Day0)から初日(Day1)までの様子と、Day1 に参加した「Partner Success Summit」の内容をまとめました。前半の移動と会場の様子は短めにして、後半の Partner Success Summit は、ERP の導入支援をしている FREEDIA としての所感も添えて、セッションごとに整理しています。

また、Day0〜Day1 の様子を約 1 分半のハイライト動画にまとめました。このページの一番下に載せていますので、記事とあわせてぜひご覧ください。

Day0: 岡山からラスベガスへ、約 20 時間半の移動

東京駅の高速バスターミナル

出発は雨の日でした。東京駅の高速バスターミナルからバスで成田空港へ向かい、成田も雨と曇り空。空港は出発する人でかなり混み合っていました。

今回、現地で特に見てきたいと思っていたのは次の 3 つです。

  • AI エージェントが業務の中でどう動くのか
  • OCI の上で AI をどう活用していくのか
  • Fusion/ERP に AI がどう組み込まれていくのか

成田からはバンクーバーで乗り継いでラスベガスへ。バンクーバー空港の乗り継ぎは 1 つのターミナルの中で完結していて、アメリカ行きは「USA Connections」の「E」の案内に沿って進むだけ。アメリカの入国審査もバンクーバーで済ませられるので、とても楽でした。

バンクーバー空港の「USA Connections」の案内

乗り継ぎの待ち時間には、人生ではじめて空港のラウンジに入ってみました。朝ごはんのビュッフェでテンションが上がり、気づけばお皿が 2 枚になっていたのはここだけの話です。

バンクーバー空港のラウンジの朝ごはん

ラスベガスの空港に着くと、スロットマシンと「WELCOME TO LAS VEGAS」のネオンがお出迎え。岡山からの道のりはこんな感じでした。

  • 岡山 → 東京(新幹線のぞみ): 約 3 時間 15 分
  • 東京駅 → 成田空港(高速バス): 約 1 時間 10 分
  • 成田 → バンクーバー: 8 時間 25 分
  • バンクーバーで乗り継ぎ: 4 時間 55 分
  • バンクーバー → ラスベガス: 2 時間 48 分

乗り物に乗っている時間と乗り継ぎだけで、合計約 20 時間半の長旅でした。

ラスベガスの空港に到着

これから行かれる方に、到着後の小ネタを 2 つ。

  • 空港からホテルへの Uber は、乗り場が決まっています。「Lyft/Uber Ride App Pickup」の青い看板を目指して、駐車場の決められたエリアまで歩きます。最初は戸惑いましたが、乗る人も車も同じ場所に集まるので、行き違いがなくスムーズでした
  • アメリカは水が高いので、私は毎年、着いたらすぐに 24 時間営業のドラッグストア「Walgreens」でまとめ買いしています。500ml くらいのボトルが 12 本入って $6.99(約 1,100 円)。これで 1 週間持ちます
ラスベガスの空港の Uber の乗り場の案内
Walgreens で買った水
24 時間営業のドラッグストア Walgreens

Day1: 受付、会場、ランチ、そして出会い

Day1 の朝は、ラスベガス・ストリップ沿いのスターバックスでコーヒーを一杯。それから受付へ向かいました。

ラスベガス・ストリップ沿いのスターバックスで朝のコーヒー

受付は朝一番に行くと、並ばずにスムーズに済みます。お昼ごろになると一気に人でいっぱいになるので、早めがおすすめです。受付には QR コードとパスポートが必要です。QR コードがすぐに出せない場合は、メールアドレスでも受付できます。それにしても、受付のためだけにこの広さの会場。規模の大きさに驚きます。

受付の会場

会場は初日からすでに熱気でいっぱいでした。基調講演の会場や「The Hub」の前には大きなバナーが掲げられ、ラウンジでは DJ が音楽を流しています。会場の Wi-Fi もしっかり整っていて、あちこちに接続方法の案内があるので、現地から投稿するのにも困りませんでした。

Oracle AI World の会場の様子
会場のラウンジの DJ

ランチは「IVAN RAMEN」へ。メニューに「Tokyo Shio」「Tokyo Shoyu」と“東京”の文字が並んでいて、思わず笑顔になりました。いただいたのは塩ラーメンの「Tokyo Shio」。鶏ガラ系の塩スープに味玉、そしてローストしたトマト。トマトの酸味が塩スープとよく合って、最後まであっさりいただけました。アメリカ出身のシェフ、アイバン・オーキンさんが東京でラーメン店を開いたのが始まりのお店で、ニューヨークに続いてラスベガスにも出店しています。

IVAN RAMEN でのランチ
IVAN RAMEN の塩ラーメン「Tokyo Shio」

そして Day1 は、人との出会いにも恵まれました。

会場では、DB マスターの西尾さんにお会いできました。日本からハワイ経由でラスベガス入りした大森さんとは、「アロハー」とシャカサインを決めました。毎年ここで会える仲間がいるのも、Oracle AI World ならではの楽しみです。

DB マスターの西尾さんと
大森さんとシャカサイン

うれしかったのは、会場で休憩していたときのこと。参加者の方が声をかけてくださり、なんと私のブログを読んでラスベガスまで来てくださったそうです。自分の書いたものを読んで、こうして声をかけてもらえるのは本当に光栄で、発信を続けていてよかったと心から思えた瞬間でした。そのとき読んでいただいたのが、こちらの記事です。

👉 https://freedia-inc.jp/oaw-walk-roundup/

Partner Success Summit

ここからが本題です。Day1 は、Oracle のパートナー向けのイベント「Partner Success Summit」に参加しました。早めに並んだので、列のほぼ一番前に入れました。

Partner Success Summit の入場待ちの列

オープニング: 「作業の自動化」から「成果を軸にした変革」へ

オープニングのセッション「Welcome & Business Momentum」

オープニングは、Oracle の Leah Yomtovian 氏(上級副社長、パートナー・営業・オペレーション戦略担当)による「Welcome & Business Momentum」。印象に残ったポイントは次の 4 つです。

1. テクノロジーの考え方が大きく変わった
これまでは「個別の作業の自動化」「単一の用途」「サイロ化したデータ」。これからは「成果を軸にした、全社規模の変革」へ。効率・スピード・イノベーション・体験・成長のすべてが問われる、というメッセージでした。

テクノロジーの考え方の変化を示したスライド

2. AI を業務で動かすための層がそろっている
OCI(インフラ)、AI Database、AI Data Platform、Cloud Applications。この 4 つが鎖のようにつながっているのが Oracle の強み、という説明でした。

AI を業務で動かすための 4 つの層

3. Oracle PartnerNetwork はパートナーの成長を全段階で支援する
専門性を高める・案件をつくる・届く範囲を広げる・提供価値を広げる・成果を届ける・価値を生む、というサイクルで、トレーニングやインセンティブ、移行の資金支援などが用意されています。

Oracle PartnerNetwork の支援のサイクル

4. この 1 年の投資と、これから
Partner Hub AI Assistant や、Oracle Marketplace での共同販売など、パートナー向けの施策が続々と紹介されました。私が個人的に注目したのは、9 月に発表された Oracle Marketplace の日本への展開です。

最後は「今日の内容を自社の成長計画に活かそう」という問いかけで締めくくられました。どこにチャンスがあるか、どのスキルや認定が新しい機会を開くか、業界の知見をどう繰り返し使えるソリューションにするか、そして AI と自動化でどう顧客の成果を早めるか。

成長計画への問いかけのスライド

金本の所感

「個別の作業の自動化」から「成果を軸にした全社規模の変革」へ、という話は、ERP の導入支援をしている立場から聞くと、とても身近に感じました。ERP の導入は、システムを入れること自体よりも、入れた後に業務がどう変わり、どんな成果が出るかが本当の勝負です。AI が加わることで、その「成果」への期待がさらに大きくなるのだと受け止めました。

4 つの層の話も、日本のお客様にとって意味があると思います。インフラ、データベース、データ基盤、業務アプリケーションが 1 社でつながっていれば、AI を業務で使うときに「データをどこから持ってくるか」で止まりにくくなるはずです。ただ、それが実際の導入でどこまで効くのかは、私たちパートナーが現場で確かめていく必要があります。

Oracle Marketplace の日本への展開は、詳しい中身をこれから確かめたいところですが、日本のお客様が Oracle のパートナーのサービスを探したり選んだりしやすくなるきっかけになるかもしれません。最後の問いかけは、そのまま FREEDIA の宿題として持ち帰ります。

マルチクラウド: 「どのクラウドでも Oracle を」が当たり前に

登壇する Nathan Thomas 氏

続いては、クラウドへの移行をテーマにしたセッション「Driving Cloud Migrations」。登壇は Oracle の Nathan Thomas 氏(上級副社長、OCI 製品管理担当)です。さらに、AWS から Sara Alligood 氏(世界戦略パートナー担当ディレクター)、Microsoft から Stephen Boyle 氏(コーポレート バイス プレジデント、エンタープライズ パートナー ソリューション担当)も登壇しました。

示された 3 つのトレンドは次のとおりです。

  1. マルチクラウドは例外ではなく、Oracle の標準的な構成になりつつある
  2. AI
  3. Oracle のハイパースケーラーパートナーは、マルチクラウドに全力で取り組んでいる
トレンド 1: マルチクラウドが標準の構成に
AWS の Sara Alligood 氏
Microsoft の Stephen Boyle 氏

金本の所感

Oracle と、AWS・Microsoft の方が同じステージに並ぶ姿を見て、マルチクラウドが本気で進んでいることを実感しました。「どのクラウドでも Oracle を」が当たり前になれば、お客様の選択肢はますます広がります。

日本のお客様の中には、すでに AWS や Microsoft Azure を全社の基盤として使っている会社も多いと思います。これまでは「基盤のクラウドをどれにするか」が Oracle を選ぶときの悩みどころになることもあったかもしれませんが、マルチクラウドが標準の構成になっていけば、その悩みは小さくなっていくのではないでしょうか。

一方で、パートナーに求められることは増えると感じています。Oracle の製品だけでなく、お客様がすでに使っているクラウドも含めて全体をどう組み立てるかを提案できなければなりません。2 つ目のトレンドの「AI」は、スライドでは一言だけでしたが、マルチクラウドの上で AI をどう動かすかは、これからの大きなテーマになりそうです。

Fusion の AI: 「決めるのは人、動くのは AI」

登壇する Natalia Rachelson 氏

私がいちばん楽しみにしていたのがこのセッションです。Oracle の Natalia Rachelson 氏(上級副社長、Oracle Fusion Cloud Applications 製品管理担当)が登壇し、Fusion の AI について 3 つの新しい発表がありました。合言葉は「決めるのは人、動くのは AI」です。ここでは、そのうち特に注目した 2 つを紹介します。

Fusion の AI の 3 つの発表

Fusion Claw(Fusion Agentic Applications)
欲しい結果を伝えれば、あとは AI が仕事を進めてくれる仕組みです。手間のかかる大事な業務も、社内のルールや承認を守ったうえで任せられるのがポイントです。

Fusion Claw のスライド

Fusion Companion と Fusion Agentic Home
やりたいことを伝えれば、AI が最後までやり切ってくれます。「手伝ってほしい」「調べてほしい」「全部任せたい」の 3 通りの頼み方ができ、Fusion の画面からだけでなく、ChatGPT などいつも使っている AI からも呼び出せます。

Fusion Companion のスライド

金本の所感

ERP の導入をお手伝いしている FREEDIA として、いちばん目が離せないのは Fusion Claw です。特に、社内のルールや承認を守ったうえで任せられる点に大きな意味があると感じました。ERP が扱うのは、支払や決算のように間違いが許されない業務です。そうした業務を AI に任せられるかどうかは、「どこまで任せてよいか」と「誰が決めたのか」がはっきりしているかにかかっています。

承認の手順を重視する日本の会社では、なおさらです。AI に任せるといっても、決めた人と承認の記録が残ることが前提になります。「決めるのは人、動くのは AI」という合言葉は、その考え方とよく合っていると感じました。

AI に任せられる業務が増えていくと、パートナーの役割は「システムを設定すること」から、「どの業務を AI にどこまで任せ、どこに人の判断と承認を置くかを、お客様と一緒に業務の流れとして組み立てること」へ、重心が移っていくのではないかと考えています。日本の商習慣や締めの業務を知っていることは、これまで以上に大事になりそうです。

導入事例: お客様とパートナーが一緒に成果を目指す

MasTec と KPMG のパネル

後半は、お客様とパートナー、そして Oracle がひとつのステージに並び、実際の取り組みを語るパネルでした。

MasTec × KPMG
インフラ工事を手がける MasTec は、Oracle AI Data Platform を使い、社内のさまざまなシステムのデータを安全にひとつにまとめました。現場の担当者が自分でデータを見て判断できるようになり、報告のスピードも上がったそうです。

USAA と PwC のパネル

USAA × PwC
金融サービスの USAA は、Oracle Fusion Cloud に税計算の Vertex を組み合わせ、長年使ってきた古いシステムを刷新しました。業務のやり方を統一し、統制を強めたうえで、月次決算の早期化も実現しています。

Cloudflare と Deloitte のパネル

Cloudflare × Deloitte
成長を続ける Cloudflare は、Fusion の会計・経営管理・サプライチェーン・データ分析をまとめて導入しました。事業が大きくなっても、資産や設備の計画、お金の流れをしっかり把握できる仕組みを整えています。

このほか、AI エージェントを使った事例として、DHL の取り組みもスライドで紹介されました。

DHL と Accenture の事例のスライド

DHL × Accenture
物流大手の DHL は、Oracle Fusion Cloud と OCI の上で AI エージェントを使い、請求書の処理の自動化に取り組んでいます。テーマは「Touchless finance(人の手を介さない経理)」。処理にかかる時間を短くすること、人が触らずに済む請求書を増やすこと、期日どおりの支払を増やすことを目指しているそうです。

金本の所感

4 つの事例に共通していたのは、お客様とパートナーが二人三脚で、導入の先にある成果を目指していることでした。

テーマを見ても、データをひとつにまとめて現場で使えるようにすること、古いシステムを刷新して月次決算を早めること、成長に合わせて管理の仕組みを整えること、請求書の処理を AI に任せていくこと、と、日本のお客様からもよく伺う課題と重なるものばかりです。業種の違う 4 社ですが、ERP で目指す成果は、国が違っても大きくは変わらないのだと感じました。

FREEDIA も、日本のお客様とこうした事例をひとつずつ積み重ねていきたいと、気持ちを新たにしました。

まとめとハイライト動画

Day0 の移動から Day1 の Partner Success Summit まで、駆け足でお届けしました。初日から、AI が業務の中で動く前提で、Oracle が製品もパートナーの支援も組み立て直しているという印象を強く受けました。

Oracle AI World は 28 日まで続きます。このあとの本格的なセッションの様子も、引き続き現地からレポートしていきます。

FREEDIA は、Oracle の ERP と OCI の導入を支援しています。今回の発表を自社にどう生かせるか気になった方は、お気軽にお問い合わせください。

ハイライト動画

Day0〜Day1 の現地の様子を、約 1 分半の動画にまとめました。ラスベガスに着いてから受付、会場、ランチ、Partner Success Summit までの流れを写真でたどれます。現地の雰囲気を感じていただければうれしいです。

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